【】リンパ

体のケアに興味を持ったキッカケが何度もあり、今のお仕事しています。

以前にもお伝えしたかもしれませんが、私は29歳の時に左胸にガンを見つけ、全摘術とホルモン治療をしました。

幸いにも早期発見で放射線治療は必要なかったのですが、それでも左脇のリンパ節にガンがとんでおり、リンパ節も何個か切除しました。

ちなみに昔はごっそりとリンパ節を切除していたので、術後に腕が上がりにくくなったり、浮腫になる確率が高かったのです。

医療技術の進歩で13年前の時点では、転移してる分だけ切除することが出来ました。

ですから、腕も上げられましたし、浮腫もそこまで酷く出る事はありませんでした。

使いすぎても、一般的にある位の浮腫みで済みます。

しかし、免疫力にも関わりますし、ひどい浮腫も見たことがあるので、予防のつもりで体を気にかけています。

その１つがリンパドレナージュ。

 

そんなリンパのお話をしていきたいと思います。

 

《リンパとは…》

そもそも「リンパ」って何ですか？

リンパは体のどこにあるのか、どんな役割なのか、あなたは知っていますか？

リンパは草木の根っこのように、全身に広がっているネットワークです。

目には見えないほどの細い管が、皮膚のすぐ下を通っているのです。

そんなリンパの役割とは、一体何なのでしょうか？

リンパと静脈は体内の水分を回収していますが、血液循環に入ってはいけない老廃物や細菌類はリンパが引き受けます。

そして体内を流れながら、その有害物質をろ過していくのです。

ひざ裏やそけい部などにあるリンパ節という部分で、関所のようにろ過を行っています。

リンパは体内での老廃物処理という大事な仕事をしているのです！

 

《顔のくすみやくまにも影響…》

リンパ管はとても繊細で、何本も集まって髪の毛一本ほどの細さしかありません。

その中を水分が流れていくのですが、この流れが滞ると体に様々な影響が出ます。

その代表が足のむくみ。

リンパや静脈に回収されなかった水分がたまるのが原因です。

では、リンパの流れが滞ってしまうのはなぜなのでしょう？

筋肉からの刺激がないと、リンパは水分を回収しにくくなります。

デスクワークなどで足を動かさない女性にむくみが多いのはそのためです。

またリンパの流れが悪いと老廃物のデトックス効果が低くなり、顔のくすみやクマの原因にも。

そして、足の冷えを招くこともあります。

リンパは、美容にも大きな影響を与える存在なのです。

 

《リンパケアは夜がオススメ》

では、そんなリンパの流れをよくするにはどうすればよいのでしょうか？

血液が心臓から出て戻るまでは約１分という速さですが、リンパはゆっくり、じわじわと流れていきます。

皮膚のすぐ下にあるリンパ管の先端から、出口である鎖骨付近に至るまで半日から約１日もかかるのです。

そこで大事なポイントが2つあります。

まずひとつは、体が横になっている時にリンパはよく流れるということ。

ペットボトルを倒すと中の水が横に流れるのと同じ原理なのです。

なので、夜寝ている時などにリンパはよく流れるというわけです。

 

《マッサージや着圧サポート》

リンパの流れは刺激を与えると、よりスムーズになります。

なので、リンパを外側からサポートしてあげることが大切です。

筋肉を刺激することで、リンパは水分を回収しやすくなるのです。

具体的には…

・マッサージをする

・こまめに足の筋肉を動かす

・着圧アイテムを活用する

などの刺激を与えることで、リンパはよりスムーズに流れていくのです。

大事なのは、寝ている時などにケアすることと、外からサポートすることです。

折角なのでリンパマッサージの流れを簡単にご案内します。

 

《リンパマッサージ》

まず準備として肩まわしと腹式呼吸を行います。

これは、深部にあるリンパの要所の流れをよくするためです。

そしてマッサージ自体は、皮膚のすぐ下を流れる毛細リンパ管にアプローチするため、そっとなでるような優しいタッチで行うのがポイントです。

指でぐいぐい押したり、強くもんだりというマッサージではないのです。

体の形に沿って手のひらを密着させながら、優しい圧で行います。

 

流しこむ場所(脇、鼠径部)から、徐々に末端(指先、足先)の方向へマッサージして、リンパが戻ってこれる道を作ります。

そして、最後に脇、鼠径部へ流します。

それだけです(笑)。

 

筋肉が凝り固まっているとリンパもながれにくくなってしまいますので、ふくらはぎが固いなーと感じるなら少し筋肉もほぐしてあげましょう。

 

《まとめ》

リンパはデトックスに欠かせない存在でもあります。

そして、お顔のリンパを流せば小顔効果も期待できます！

是非、流れの良い身体にして、疲れにくい健康な体とすらっとした美を手に入れましょう。

毎日お風呂につかってる時に少し、洗顔やお顔の保湿している時に少し…などと、短時間でも続けると違います。

もちろんサボりはOKです。

楽しく無理なく出来る事で自分を大切にケアしていきましょう。