【効果】ヘナのあれこれ
2023/05/29
では、前回くわしくヘナについて知って貰いたいと宣言しましたので、早速ヘナについてのお話です。
天然の染料「ヘナ」をご存知でしたでしょうか?
近年では日本でも白髪染めやヘアカラーリング剤としてお馴染みになってきましたね。
私もその程度の認識でした。
ヘナは5000年以上の歴史を誇り、主にマニキュアやヘナタトゥーなどの染料として古代から使用されてきたハーブです。
また、ヘナは染料としてだけではなく、魔除けの効果もあると信じられています。
トルコでは結婚前夜に花嫁とその家族や友人の女性だけが集まる伝統儀式「Kına Gecesi(クナ・ゲジェスィ)」でヘナを花嫁の手に施し幸せを願います。
今回は、ヘナのメリット・デメリットや危険性、歴史、各国での使用方法等も紹介しちゃいます。
《ヘナは天然のヘアカラー剤》
ヘナ(ヘンナ)は、ミソハギ科の植物で学名はLawsonia inermisで、和名は「指甲花(シコウカ)」または「ツマクレナイノキ」、「エジプトイボタノキ」です。
インドでは古来より薬草として親しまれていて、アーユルヴェーダ(伝承医学)の代表的なハーブとされてきました。
インド、北アフリカなどの乾燥した地域に育ち、木は高さ3~6m程にまで成長します。
芳香のある白や薄紅色の花を咲かせるのも特徴的です。
ヘナは草木染めと同じ仕組みで染まります。
植物の色素で染めるので、優しい染め上がりになります。
ヘナの葉には、ローソンという赤色酵素色素が含まれており、ローソンはタンパク質に反応して絡みつき発色する性質があります。
人の髪はもちろんのこと、肌や爪も染まります。
また、ウールでできたペルシャ絨毯などの赤い染色にも使われたりしました。
《ヘナの収穫》
ヘナは多年生の植物のため、秋の収穫時期には根元の株の部分を残し、そこから上を鎌で刈り取ります。
株を残しておくと枝葉が伸びてきて、翌年も収穫することが出来ます。
女性の親指の太さまである枝や幹を刈り取るのは大変力が必要です。
学術的にヘナはこのミソハギ科の植物を指しますが、ヘナを配合した天然原料の白髪染めの総称をヘナと呼ぶのが一般的です。
《ヘナが世界中で愛されている理由》
ヘナが日本で利用されるようになってからまだ20年程しか経っていませんが、欧米では1世紀以上の歴史があります。
染料としてのヘナは、アジアや北アフリカ周辺では古くから利用されていたようですが、ヨーロッパでは、涼しい気候のためにヘナが生育できず、長い間ヘナが流通することはありませんでした。
ようやくヘナが伝わったのは19世紀頃です。
オスマン帝国からの流通網が発達するに伴い、ヨーロッパの女性もヘナで髪を染めるようになっていきました。
20世紀の初め、当時のオペラ界のスーパースター、アデリーナ・パッティがヘナを使い、美しい豊かな髪を演出し多くの女性たちを魅了しました。
これによりヘナは、さらに知名度をあげることになったのです。
21世紀に入り、欧米やEU諸国では化粧品の安全性に対する基準が厳しくなっています。
特にEU諸国では2011年、染毛剤に含まれている代表的な成分であるパラフェニレンジアミン(PPD)の安全性に対する懸念が表明され、全面禁止となりました。
近年でも健康への影響が危険視される化学染料が、数多く規制されています。
こうした中でヘナは世界中の自然派の愛好家に強く支持されています。
歴史に裏打ちされた安全性があり、さらに安心なだけでなく薬草としてのハーブの魅力に溢れているからです。
《ヘナカラーのメリット》
日本でヘナは天然のヘアカラー剤としての使われ方が一番馴染み深いですね。
ヘナは植物性で体に優しく染めるだけでなく、自然の恵がもたらす素晴らしい効果が沢山あります。
インドのアーユルヴェーダ(伝承医学)では薬草として伝えられているハーブですので、人々の生活の中に根付き、様々な場面で役立てられてきました。
●天然成分なので髪や頭皮に優しい
ヘナは草木染めと同じ仕組みで植物本来の色素で染めるので、肌にも髪にも優しく染めることができるのが特徴です。
葉にはローソンという赤色酵素色素が含まれています。
ローソンはタンパク質に反応して発色する性質があるので、その反応を利用して髪の毛や肌や爪も染めているのです。
ヘナカラーは基本的にお湯で粉末を溶いた状態で使用します。
質の良いヘナは水だけで溶けます!
髪のキューティクルは濡らすだけで少し開いてくれるので、その隙間から浸透し、髪の内部のケラチンというタンパク質に反応して髪が染まります。
その時に一緒に水分も髪の内部に抱き込むような形で入ってくれるので、ヘナで染めた後は潤いがありハリも出るのも嬉しい点です。
●ヘナは白髪染めに適している
白髪と黒い髪の違いは、はメラニン色素が「ある」か「ない」かです。
髪の毛の成分は、たんぱく質80~85%、水分11~13%、脂質1~6%そしてメラニン色素は3%位あると言われていますが、白髪にはメラニンがなく、メラニンがあった場所はメラニンホールという隙間が空いています。
この隙間=空洞であり、空洞化した毛髪は乾燥しやすく、うねりやクセが出やすいので、他の黒い髪の毛と馴染みにくく目立ちやすくなります。
ヘナはこのような特徴を持っている白髪に色が入りやすく、白髪染めに最適の天然染料です。
髪や頭皮への負担がないので、白髪が気になったらいつでも気軽に染められるのが嬉しいところです。
●ヘナは髪の悩みも解決してくれる
ヘナの効果で驚くのは髪を染めるだけでなく、どんなタイプの髪の悩みにも素晴らしい効果があることです。
細くコシのない髪にはハリを与え、ボリュームアップします。
クセ毛や太くてごわつく髪はまとまりやすく変化し、乾燥してパサついた髪には艶やかな潤いを与えしっとりさせます。
細い髪から太い髪や乾燥毛まで、あらゆる髪質に万能にトリートメント効果を発揮するところがヘナの最大の魅力です。
このようなトリートメント効果から白髪を染める度に、本来の健康な髪質に整えます。
化学染毛剤のように使い続けることで、髪や頭皮を傷めることはありません。
むしろ健康な髪になっていくのも、ヘナで白髪染めをする嬉しいメリットです。
●トリートメント効果があるので通常のヘアカラーとしても人気
白髪染めのイメージが強いヘナカラーですが、髪にダメージを与えずにトリートメント効果を得つつ、カラーリングが出来ることが若い女性からも注目され、ファッションカラーとしても人気があります。
まずヘナは、髪のタンパク質を補修する効果により、ダメージを修復し、髪内部の保水力を高める作用があります。
また、頭皮に優しく作用し毛穴を掃除し、頭皮をみずみずしい状態に導く効果があります。
ハーブのヘアパックですので、たっぷり塗って時間をおいて、頭皮と髪を癒してあげましょう。
そうすることで、髪にハリとツヤが生まれ、頭皮がより健康的になっていくのです。
《ヘナカラーのデメリット》
ヘナは植物を粉末にしただけのものなので、通常のヘアカラー剤にはない草木っぽい独特の臭いが気になる方もいるようです。
また、ヘナカラーは時間をかけて成分が浸透し、髪にハリやコシを与えるため、パーマがかかりにくくなると言われています。
ヘナカラーをしたら少し時間を置いてからパーマをするか、先にパーマの施術をするのが無難です。
●通常のヘアカラー剤とは染まり方が異なる
ヘナは黒髪を明るくすることはできません。
黒髪だと染まらないわけではないのですが、黒の上からだと染まっていても色として認識できないので染まっていないように見えます。
白髪の場合は髪の色素が半透明なため、染まっているのがわかりやすいです。
一方、ヘナにはトリートメント効果もあるので、白髪がなくても継続して染めている方もいらっしゃいます。
カラー剤として使うヘナですが、天然100%ヘナの場合はオレンジ色にしか染まりません。
ヘナの中のローソンという色素がオレンジ色のような赤褐色なので、そのような色に染まるのです。
そして、ヘナで染めた場合は当日が染色のピークではなく、1週間後にキレイに染まっている状態ですので最初はオレンジが強い染め上がりになります。
オレンジ色に染まった白髪は日が経つにつれ、色が落ち着いてきます。
それでも赤みは残りますが、落ち着いてくるとオレンジブラウンの色合いになってきます。
ただし、こういった色の見え方はもとの白髪と黒髪の割合にも関係してきます。
白髪の割合が多い方がよりオレンジに見えて、白髪の割合が少ない方がオレンジブラウンのようにナチュラルな色合いに見えやすいです。
●ヘナとインディゴを組み合わせて暗い色に染めることも可能
ヘナを使ってナチュラルに染める方法があります。
それは同じ草木染めであるインディゴを使って染める方法です。
ヘナは直接葉っぱを粉末にしたものを染料としていますが、インディゴというのは植物の名前ではなく、青色の色素のことを指します。
そのため、この色素の元になる植物は一つではありません。
ちなみに、日本では藍染めという伝統技術がありますが、これに使用されるのもインディゴを含む植物です。
具体的にはタデアイやインド藍などが使用され、名前には「アイ」と入っていますがそれぞれ「タデ科」「マメ科」と植物としては違う分類になります。
そして、このインディゴとヘナを組み合わせることでブラウンに染めることができます。
なぜブラウンになるのかというと、ヘナによって発色するオレンジとインディゴによって発色するブルーは補色関係(真逆の色)にあり、2つを混ぜるとブラウンになるのです。
他にも紫と黄色や緑と赤なども補色の関係なので、混ぜるとそれぞれの色みを打ち消し合い、濁りが生じて茶色になります。
これをうまく使ったのがヘナとインディゴなのです。
染める方法は二つあり、ヘナとインディゴを予めミックスする方法と先にヘナで染めて後からインディゴで染める方法です。
後者の方が方法としては安定している気がしますが、少し時間がかかります。
ミックスする方法は仕上がりにブレがあるので、仕上がりが読みにくい難点があります。
しかし、ヘナやインディゴの最大のメリットは、頭皮への負担がないことと、髪への負担がないことです。
そして、最近はすでにインディゴと混ぜてあるものや、そこに更にハーブをプラスするなど様々な種類のヘナが販売されていますので、上手に活用できると良いと思います。
ひとくくりにヘナと言っても、育った土地、気象条件、その年の気候により全然色の出方が違います。
それを見極めて、天然だけのものを販売してくれる会社のものを選びましょう。
《ヘナの危険性は?続けると体に悪いって本当?》
ヘナにはさまざまな効能があり、古来から薬草としても使われてきた歴史があり、発がん性や危険性などを示すエビデンスはありません。
ただし、他の多くの自然由来成分や一般的なヘアカラー剤と同様、稀にアレルギー反応が出る可能性はありますので、使用前にはパッチテストが推奨されます。
ヘナが体に悪い、といった口コミを見かけることがあるのは、ヘナ以外の化学物質が添加された「ケミカルヘナ」や「ブラックヘナ」と呼ばれる製品が存在するからです。
こうした製品には、通常のヘアカラー剤よりも染まりにくいヘナのデメリットを解消するためにパラフェニレンジアミン(PPD)という、皮膚に対して強いアレルギー反応を示す成分が多く含有されていることがあるようです。
《ヘナの選び方|グレードもチェックしよう》
染料としてのヘナの品質には日本のお茶と同じようにグレードがあります。
開花前の新葉、開花後の葉、古い葉のうち、どれを使うかにより品質は大きく左右されます。
当然良質のヘナは、開花前の新葉を利用することが絶対的な条件となります。
新葉は、古い葉よりも、染色色素や薬効成分を多く含んでおり、染色力・トリートメント効果が優れている為です。
開花してしまうと、薬効成分などの栄養素は、花に吸収されてしまいます。
また、葉だけを使うか、茎や根など他の部位まで使うかによっても、品質は大きく異なります。
染色効果は葉に集中しているので、茎まで混ぜてしまうと当然効果は薄れてしまいます。
また、ヘナは生育する土壌により、更に品質が大きく変わります。
ヘナはインドだけでなく、北アフリカ、アジアなどでも育ちますが、その中でもインド・ラジャスタン州のソジャットのエリアで収穫されるヘナの品質は格別です。
《ヘナの全身にもたらす効果》
ヘナは髪だけでなく、全身に良い影響をもたらします。
ヘナはアーユルヴェーダに欠かせない薬草として、数千年の昔から活用されています。
それは、ヘナに次のような健康効果があるからです。
●浄化作用
ヘナの色素成分ローソンは染色だけでなく、解毒器官である肝臓を助ける作用もあります。
肝臓は、体内に取り込まれた有害物質を分解し無毒化するために、疲れがちです。
肝臓の機能が低下すると、処理しきれない毒素が溜まり、これが様々な体調不良や病気・老化の原因になります。
ヘナを使うことで肝臓の働きが良くなり、解毒が促進されて体内浄化に繋がります。
●女性の生理を整える
ヘナは古来より、女性のお守りとしてタトゥーに使われていました。
ヘナには生理痛や生理不順、更年期症状を緩和・改善する働きもあるのです。
この働きはヘナに含まれる「ナフトキノン」によるもので、この成分には女性ホルモンのバランスを整え、子宮を健康に導く作用があるといわれています。
よく「妊娠したらパーマやヘアカラーはやめた方が良い」といわれるのは、頭皮と子宮は繋がっており、パーマ液やカラーリング剤に含まれる化学物質が、直接頭皮から子宮へと流れるとする考えもあるからです。
天然素材のヘナカラーなら妊娠中でも安心ですね。
●リラックス作用
ヘナは、イライラや不眠症にも効果があるとされています。
ヘナの成分ローソンには神経の緊張を取り除く作用があり、リラックス効果で深い睡眠をとることが期待できます。
●抗菌・消炎・消臭作用
ヘナは、抗菌・消炎などの作用に優れることから、アーユルヴェーダでは傷や火傷、皮膚病などの治療に、古代エジプトではミイラを包む布の染色に用いられていたそうです。
ヘナでヘアカラーやヘアパックをすることでフケや痒みを防ぎ、頭皮を健康に保つことができます。
●血流の促進作用
ヘナパックをした後によくきかれるのは、目がスッキリする、頭痛が軽くなるという声です。
それはヘナに血流促進作用があるからで、髪に良いのはもちろんですが、視力や脳の働きの向上にも役立ちます。
このように、ヘナは傷んだ髪や弱った髪に優しい毛染めであるばかりでなく、身体や心を元気にする薬草でもあるのです。
《ヘナの歴史》
ヘナはメソポタミア文明で既に栽培され、染料として使われていたそうです。
また、古代エジプトではミイラを包む布を染めるのにヘナが使われていました。
クレオパトラが化粧にヘナを取り入れていたのは有名で、一般の女性も髪の毛や爪をヘナで染めていたそうです。
イスラム教では幸運をもたらす植物とされ、結婚などの儀式において様々なヘナ染めの儀式が行われてきました。
モロッコの遊牧民は、イスラム教が浸透する以前の自然信仰においてもヘナには特に聖なる力が満ちていると信じてきたそうです。
インドでもヘナは幸運の植物とされ、結婚式の数日前には花嫁にメヘンディ(ヘナで肌を染める)の儀式があり、ヘンナリアというヘナ師により吉祥模様のメヘンディを手足に施されます。
メヘンディの色が濃く、色持ちが良いほど結婚生活が上手くいくと言われているそうです。
現在では、ヘナタトゥーとして結婚式以外でも肌にヘナで模様を描くためにも使われています。
《ヘナはアーユルヴェーダで万能薬として利用されてきた》
ヘナは世界三大伝統医学の一つのインド古来の伝承医学である「アーユルヴェーダ」において、自然がもたらす万能薬と位置付けられています。
ヘナは古来より、皮膚病予防、止血、やけど、打撲症、防腐剤、皮膚炎等殺菌効果があるとされてきました。
葉を煎じたものは軟膏や抗炎症薬として使われたり、今でもインドでは、水虫に悩む人がヘナを塗って癒したりする習慣があるそうです。
また、その他にもヘナには、体温を下げる作用があります。
真夏日には40度以上に達するインドの人々は、ヘナを頭に塗って暑さをしのぐ事もあるそうです。
《ヘナの世界各国での使われ方》
日本におけるヘナはヘアカラー剤としての使われ方が有名ですが、世界の各国では様々な用途で使われています。
●トルコでのヘナ
ヘナはトルコでは「クナ」と呼ばれています。
ヘナは、トルコでも主にヘアカラー剤やネイル等で女性を中心に使用されています。
トルコで一番特徴的な使われ方は、『Kına Gecesi(クナ・ゲジェスィ)』(直訳するとヘナの夜)と呼ばれる結婚前夜パーティで花嫁の手にヘナを施し、花嫁の結婚生活の幸せを祈る伝統儀式です。
クナ・ケジェスィは伝統的に結婚式の前夜、新婦の実家で女性だけ(新婦側の親戚、新郎側の親戚、新婦の女友達など)で行なわれます。
ヘナが使われる理由は、強い殺菌効果や染まった時の鮮やかな色から、古代より魔除けの効果があると信じられていました。
トルコに限らず、南アジアから北アフリカにかけての地域で広く、結婚を控えた娘の肌にヘナを施す習慣があるのは、美的目的だけでなく、このような意味合いが大きいのです。
また、赤色は広くアジアから北アフリカの地域では、おめでたい色として花嫁が結婚式に着る衣装の色でした。
赤く染まるヘナは、そういった意味でも花嫁に相応しいものとして愛用されてきたのではないかと思われます。
《インドでのヘナ》
インドでヘナは、枝・葉・実共に薬や染料として身近に用いられてきました。
また、ヘナはヒンドゥ教の美と幸運の女神・ラクシュミーが好む植物として知られ、インドの人々に大切にされ、愛されてきました。
今でも日常的な美容の他に、マニキュアやボディペイントに用いられています。
特に手足にヘナでレースのような繊細な模様を描き、染めるメヘンディ(ヘナタトゥー)は祝福や魔除けの効果があると信じられていて、結婚式を迎える花嫁や旅立つ人の幸せや安全を願い、祈りを込めて施されます。
また、ヘナには体を冷やす効果があるので、インドでは夏のヘナの需要が大きく、中でも使用量が多いのは、シーク教の信者が多いインド北西部のパンジャブ州です。
インド人というとターバンを巻いている、というイメージがあるかと思いますが、基本的には、ターバンを巻いているのはシーク教徒のみです。
シーク教徒は、髪の毛を切ることが許されず、ターバンに髪を収めるため、ヘナのペーストを頭皮から髪に塗ることで頭を冷やし、暑い夏を乗り切るそうです。
伝承医学アーユルヴェーダでも薬草として古くから利用されるなど、ヘナはインドの人々の暮らしに欠かせないものと言っても過言ではありません。
また、メヘンディはお祭りの時にも欠かせません。
例えば、インドには「カルバチョート」という伝統行事があります。
「カルバチョート」は妻が夫の長寿を願う行事です。
断食の日、妻は日の出前に食事を済ませたら、夜、月が出るまで水すら飲まない断食をして、夫の長寿を祈ります。
月が出ても夫が帰宅しなければ妻の断食は続くため、この日は夫もいつもより早く帰宅するそうです。
「断食」と聞くと、辛い行事のように思いがちですが、妻たちはこの日のために数日前から手足にメヘンディを施し、当日は民族衣装のサリーやアクセサリーで美しく着飾って夫の帰りを待つ、というお洒落の楽しみもあります。
カルバチョートの時に施したメヘンディが消えるのが遅いほど、夫が長生きする、という言い伝えもあるそうです。
そして、夫婦や家族が、お互いの大切さを改めて感じる機会でもあるようです。
《まとめ》
長いブログでしたので、まとめはさらっと。
つまり、ヘナは天然100%で質の良いものを選ぶこと。
歴史が古く、人の身体に与える良い影響がたくさんあるということ。
もし、ご興味あれば当サロンでもヘナトレーナーさんが来てくれる“ヘナ体験会”始めましたので、メッセージ下さいませ。
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日高市で効果的な施術を提供
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