【効果】病気じゃないから健康??
2023/04/17
今日は健康という言葉を深めていきたいと思います。
まず”健康の定義”はご存知でしょうか?
1948年につくられ、すでに70年が経過していますが、いまだによく使われているWHO(世界保健機構)の定義は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
日本の厚生労働省においても健康の定義は同じです。
「健康とは、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態であり、単に病気がないとか虚弱でないということではない」(Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity)
つまり、病気じゃないから”健康だ”という訳ではないのです。
そして、病気だから(持病があるから)と言って”健康じゃない”という訳でもないのです。
そして、現代はもっともっと心や魂にフォーカスされてきています。
そんなお話をしていきます。
《健康》
WHOの健康の定義では、「単に疾病でないとか虚弱でないということではない」と付け加えている点が重要なのです。
言い換えるとネガティブなこと、とくに問題がなければ健康と判断することを否定して、たとえ疾病や虚弱の状態あったとしても、「良好な状態」というポジティブな状態、前向きな状態に目を向けようとしています。
そして、「完全に良好な状態」の「完全」は、英語の「コンプリート」の訳ですが、それは肉体的にも、精神的にも、社会的にも、これら3つの側面がすべてそろっているという意味にも解釈できます。
3つのうち1つでも欠けてはいけないという意味です。
訳によっては、「完全に」ではなく「十分に」とする場合もありますし、加えて「完全に良好な状態」ではなく「十分調和のとれた状態である」とする訳もあります。
これは、肉体的、精神的、社会的の3つの点で、十分調和がとれているという意味でしょう。
現在の日本WHO協会の訳では次の通りになっています。
『健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます(日本WHO協会訳)。』
《日本における健康観の変遷》
●昭和までは疾病予防や公衆衛生
文字どおり、病気を防ぐことや衛生管理をすることが健康に直結していた時代。
●平成では働き方
終身雇用・年功序列が見直され、生活とのバランスをとる働き方が健康につながり始めた時代。
●令和では感性や心の在り方
個人がみずからの感性や心の在り方を大事にすることが健康である時代。
《幸福度》
現代はどんどん健康に関する意識が変わってきています。
ホリスティックやウェルビーングなど様々な言葉を使い、今はただの身体の健康だけではなく、社会福祉なども含めて、心の在り方などの側面からも捉え、大きな枠組みで幸せのための”健康”という位置付けをしています。
※Holistic(ホリスティック)は、もともとホーリズム(holism)の形容詞から生まれ、ギリシャ語の「holos」(全体)を語源としています。
そこから派生した言葉にwhole、heal、holy、health...などがあり、現在『Holistic』という言葉は、「全体」「関連」「つながり」「バランス」といった意味をすべて包含した言葉として解釈されています。
※「ウェルビーイング(well-being)」直訳すると健康、幸福、福祉の意味を持つ言葉で、肉体、精神、社会の3つの観点で完全に満たされている状態を指します。
《日本におけるスピリチュアル》
実は健康の定義が作られてから50年経った1998年、健康の定義を変えようとする動きがWHOの内部でありました。
2つの単語、すなわち、dynamic(動的)とspiritual(スピリチュアル)を加えようとしたのです。
“Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.”
この正式の日本語訳はありません。
なぜならこの定義は正式採用には至らなかったからです。
特にスピリチュアルについては宗教的な意味合いを避けたいという動きがあり、結局、総会での採択は見送られました。
一方、この頃からスピリチュアルは、緩和ケアの領域で盛んに使われるようになりました。
緩和ケアで重視される「苦痛の除去」の苦痛とは何かが問題になってきたからです。
苦痛は一般に、肉体的な苦痛、精神的な苦痛、社会的な苦痛の3つから成るとされてきました。
WHOの健康の定義に出てくる3つの領域について苦痛も関連づけられていたのです。
そこにスピリチュアル・ペインが入ってきました。第4の苦痛です。
緩和ケアの現場でもスピリチュアル・ペインの存在と重要性が議論されるようになりました。
スピリチュアル・ペインを日本語でどう訳すか。
「霊的苦痛」という訳語がまず提案されました。
「霊的苦痛」の霊とは何か。
精神的苦痛との違いは何か。
さまざまな議論がありました。
スピリチュアルのもとになる名詞はスピリットです。
魂、霊などと訳されます。
では魂とは何か。
またもや霊とは何か。
宗教を深く信じる者にはスピリットも魂も霊も分かり、その苦痛も理解できるのかもしれません。
しかし宗教と切り離して考えたいと願う者にはいまひとつピンとくるものではありません。
議論の中で最終的に至った結論は、”スピリチュアル・ペインとは「生きがいの喪失」である”でした。
《まとめ》
実は今、勉強をしている事があります。
そして、スタッフとして関わり始めたイベントがあります。
今後は更に心と身体のケアだけでなく、スピリットの認知や自分自身のコントロールがそれぞれ必要になってくる時代なのではないでしょうか?
幸福度を上げる必要のある時代です。
まだまだ、私は認知できていないので、今後、還元できるように…伝えられるように理解を深めていきたいと思います。
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